国立研究開発法人・情報通信研究機構(NICT)が2016年に発表した国内ネットワークに向けられたサイバー攻撃関連の通信は約1281億件と、過去最高になったとの調査結果を明らかにしました。
同機関が調査を始めた05年には約3億1千万件だったことを考えると、10年足らずで430倍も増えている計算になります。
しかも、この数字は「観測できるサイバー攻撃の数」に過ぎないので、実際はもっとたくさんのサイバー攻撃に晒されていると言えます。
でも、1281億件と言われても、数が大き過ぎてピンときませんし、そもそもサイバー攻撃自体が、ミサイルのような「物体」ではなく、目に見えない攻撃のため、ほとんどの人はその実態を実感できていないと思います。
そこで今回は、全世界で起きているサイバー攻撃をリアルタイムで可視化できる代表的なツールをまとめてみました。
Norse IPViking
Norse IPViking社が提供する可視化ツールはコチラ
Norse IPVikingは、アメリカのセキュリティ会社「Norse」が提供するサイバー攻撃をリアルタイムで可視化できるサイトです。
同社が世界40カ国、150箇所のデータセンターに設置したハニーポット(サイバー攻撃を観測するために設置された囮のサーバー)から収集されたものをリアルタイムで公開されています。
また、同サイトでは、攻撃元や攻撃を受けている国をはじめ、時間、所在地、IPアドレス、攻撃手法、ポート番号など、幅広い情報がリアルタイムで確認できます。
Digital Attack Map
Digital Attack Mapが提供する可視化ツールはコチラ
こちらは、グーグルが提供するサイバー攻撃リアルタイム可視化ツールです。特徴としましては、サイバー攻撃の1種である「DDos攻撃」に絞って可視化できるようになっていることです。
あの超大国がどれだけの攻撃を受けているのか・・・その攻撃されっぷりにはビックリすると思います。
CYBERTHREAT REAL-TIME MAP
CYBERTHREAT REAL-TIME MAPの可視化ツールはコチラ
こちらは、ロシアのセキュリティソフト会社であるカスペルスキーが運営している可視化サイトです。最初にご紹介したNorse IPVikingと同様、世界中で起きているサイバー攻撃の色々なことがリアルタイムで見ることができます。
Norse IPVikingとの大きな違いは、地球儀モードと世界地図モードの2種類でサイバー攻撃の状況を見ることができる点です。
Fireeye Cyber THREAT MAP
Fireeye Cyber THREAT MAPの可視化ツールはコチラ
こちらは日本の民間きぎょが提供しているサイバー攻撃リアルタイム可視化ツールです。日本語に対応しているため情報がわかりやすいのが特徴です。
Atlas