日本の外交というとどんなことをイメージしますか?
- トランプ大統領と安倍首相のゴルフ
- 領事館で開催される華やかな食事会
こんなイメージをお持ちでしょうか?
今日は私たちの目には普段つかないところでも行われている日本国として外交の姿をお伝えして参ります。
外交への考えかたと、その取り組み概要
昭和57年(1982年)の終戦後、世界の国々全196カ国のうち唯一の被爆国である日本は、戦争を二度と起こさないという確固たる意思の元これまでの長きに渡り平和国家としての道を歩んで来ており、現在の日本の安全保障政策はその歩みの延長線上にあることを外務省では公表しています。
そのうえで以下の様な外交の取り組みを主に掲げ展開しています。
人間の安全保障の理念に立脚した途上国への開発協力
地球規模課題への取組軍縮・不拡散の取組自衛隊による貢献人間の安全保障の理念に立脚した途上国への開発協力発展途上国、中でも多くのアジア諸国が日本の支えをもとに、安定した経済成長を達成し、民主主義を実現してきています。
その根底には安全保障の理念に基づいたミレニアム開発目標(MDGs)があります。
ミレニアム開発目標(MDGs)とは?
2000年9月にニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットで採択された国連ミレニアム宣言を基にまとめられた国際社会共通の目標で、極度の貧困と飢餓の撲滅など,2015年までに達成すべき8つの目標を掲げられました。
その後達成期限となる2015年までに一定の成果をあげ、その内容は後継となる持続可能な開発のためのSDGs(持続可能な開発目標)2030アジェンダに引きつがれています。
画像引用元:外務省HPhttp://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/about/doukou/page23_000779.html
地球規模課題への取組
その名の通り、地球規模の貧困、気候変動等の地球環境問題、防災、水、衛生、教育、農業と言った様々な問題に積極的に取り組んでいます。
画像引用元:外務省HPhttp://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/pub/pamph/pdfs/t_kankyo.pdf
外務省作成のパンフレットの中では、
- 温室効果ガスの濃度安定化への取り組み
- 生物多様性(様々な生物の生活と生命)の保全への取り組み
- 野生動物の保護森林保全
- オゾン層破壊
- 有害廃棄物・化学物資の適正な管理
- 南極環境の保護
等が取り上げられています。
軍縮・不拡散の取組
「核兵器のない世界」の実現に向け、「軍縮・不拡散イニシアティブ(NPDI)」の主導国連総会への核軍縮決議の提出等様々な活動を通じ国際社会による核軍縮・不拡散の議論を主導に尽力しています。
軍縮・不拡散イニシアティブ(NPDI)とは?
核兵器のリスクの低い国際社会を目指し全12カ国(日本、豪州、ドイツ、オランダ、ポーランド、カナダ、メキシコ、チリ、ナイジェリア、トルコ、フィリピン、UAE(アラブ首長国連邦)で議論を交わす会合です。
自衛隊による貢献
1991年に自衛隊が初の海外派遣となったイラン・イラク戦争後のペルシャ湾での機雷掃海活動より様々な海外支援を行なってきています。
機雷とは?
水中に設置されていて船が接近や接触した時に爆発する兵器です。
その後の代表的な人道復興支援活動としては、国連PKO、国際緊急援助活動、インド洋上での補給支援活動、イラク、フィリピン台風での活動があり、国際社会からの信頼を獲得しています。
まとめ
このように様々な外交施策を通じ外交から友好への道をつなぎ、戦争のない国際社会へと日本の安全保障の取り組みは日々行われています。
そして、
国に任せるばかりではなく、私たち一人一人も、戦争のない社会のために何ができるのか?そして、どうアクションを起こしていくのか?そこに向き合っていくことが求められています。
あなたにもできる外交と友好はなんですか?