安全保障の種類

安保NEWSは、日本の安全保障の今をわかりやすくお伝えしていく事を目的としたサイトです。

とはいえ、多くの人が、安全保障とは武力で他国からの攻撃を防ぐことだと思ってしまっています。しかし、国の国民の安全を守るためには、軍事力だけでは守ることができません。

ここでは、武力だけではない安全保障の種類についてお伝えします。

食料安全保障

食料自給率が低い日本では、輸入による食料の確保がとても重要です。しかし、世界の人口増加により今、食料争奪戦が起きようとしています。その時、食料のあっ駆歩ができなかったとしたら・・・今では考えられない飢えによる問題が起きてしまいます。こうした問題を解決するのが、食料の安全保障なのです。

つまり、国民の健康や飢え、飢饉を防ぎ、私たちが日に安心して食べることができることを守ることなのです。

医療安全保障

世界が今がかつて経験したことがない「超高齢化社会」をこれからこの国は経験することになります。現在、医療費は40兆円を超え、とても大きな社会問題となっています。今は、病気になったら病院に行けば治療を受けることができますが、国が医療費の増大に対応できなくなってしまったら、満足な治療が受けられない可能性がとても高いのです。そうした事態にならないために、そして、国民が健康に過ごせるように、健康と命を守るのが医療安全保障なのです。

エネルギー安全保障

電気が当たり前にあり、ガスで調理が当たり前にできる。そんな当たり前を守ってくれているのがエネルギーの確保です。しかし、日本のエネルギー自給率は、たったの7.4%と、ほとんどのエネルギーを輸入に頼っているのです。

第2次世界大戦のきっかけとなった「ハル・ノート」。この中には、日本へのエネルギー供給をストップする通告が書かれていました。それにより、日本は生きていくために、仕方なく戦争へ突入したのです。

日本だけではありません。こらまでの世界の歴史をたどっても、エネルギーの争奪をするために、たくさんの戦争が起き、たくさんの命が失われることになりました。そのくらいエネルギーの確保というのは国にとって重要なことなのです。

それを守ってくれているのがエネルギー安全保障なのです。

防犯安全保障

日本は世界で3番目に治安がいいと言われています。(1位はシンガポール)それを維持し、私たちの暮らしを守ってくれているのが防犯安全保障です。もし、警察が機能せず、銃の所持が当たり前で、なおかつ麻薬などがはびこっていたら、私たちは、日々の暮らしに怯えなければなりません。当たり前に安全だと思える治安は、防犯を守ってくれる人たちがいるからこそ成り立っているのです。

防災安全保障

日本は島国のため、地震や洪水、噴火などの自然災害と常に隣り合わせでいます。まだ記憶に新しい東日本大震災では、2万人近くの方が、命を落とすことになってしまいました。とてもいたたまれないことではありますが、自衛隊・消防など、防災に対する対策が他国よりもしっかりしているからこそ、2次的被害が最小限ですみ、この被害で済んだとも言えます。

日本に住んでいる限り逃れることができない自然災害。こレから守ってくれているのが防災安全保障なのです。

物流安全保障

インターネットと、ネット通販の浸透により、今や日本中どこにいてもネットでなんでも買える時代になりました。そして、どこに行くにも、整備された道路があり、鉄道が通じており、飛行機も国内いたるところを結んでいます。

そんな、人や物の移動が滞らないよう守ってくれているのが物流安全保障なのです。

軍事安全保障

国家というものができてから、世界は常に国安全を軍事力により守ってきました。ただし、それは他国との争いを誘発する原因ともなり、本当にたくさんの命が戦争によって失われる歴史を人類は歩んできました。

そんな中、核という武器を手に入れた人類が起こした第2次世界大戦を境に、軍事力で他国を押さえつけ争うのではなく、抑止という概念が誕生することになります。ただ、それでも戦争がなくなることはありませんでした。

今、日本では、アメリカと北朝鮮の緊張が高まる中、この軍事的安全保障について、大きな転換点を迎えようとしています。

というのも、日本は今、誰かに攻撃をされてからではないと身を守ることができないことが憲法によって定められてしまっています。そのため、例えば、北朝鮮がミサイルを日本に打ってからでないと対応することができないのです。

もし、戦争が起きた時、現行憲法ではそもそも対応することができないのが、今の日本なのです。憲法9条改正の議論はまさにこのことなのです。